浪費・衝動買い

落ち込むと買い物をしたくなるのはなぜか。「リテールセラピー」の研究

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Rainbow yarn for knitting, display in front of a needlework shop in Graz, Austria
Español:  Hilo arcoíris para tejer, expuesto frente a una
Photo: Lusi Lindwurm / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究をAIが調べて整理しました(家計・投資の助言ではありません。出典は末尾)。

嫌なことがあった日、つい洋服やお菓子を買ってしまう。少し気分は晴れたけれど、これでいいのかと思うこともある。研究を見ると、気分が落ち込んだときの買い物は、必ずしも悪いものではないことがわかってきました。ただし、それがやめられなくなる状態との境目を知っておくことも大切です。

3行でわかる

  1. 研究では、気分が落ち込んでいる人ほど、予定外の「自分へのごほうび」を買ったり食べたりしていた。一方、気分の改善が続き、後悔や罪悪感にはつながっていなかった。
  2. 40の研究(3万2,000人)をまとめた分析では、買い物をやめられない状態(買い物依存)は、大人の代表的な調査で約4.9%、大学生で約8.3%に見られた。
  3. 買い物依存で受診した141人の研究では、うつや不安を伴うことが多かった。

01買い物は、気分を立て直そうとする行動でもある

落ち込んだときの買い物は、気分を立て直そうとする行動の一つです。適度なら気分を助けることもありますが、つらさから逃れる手段が買い物だけになると、やめられなくなることがあります。

気分が落ち込んでいるときは、衝動を抑える力が弱まりやすいと考えられてきました。そのため、悲しいときの買い物は「なんとなく買ってしまうもの」と思われがちです。

しかし研究では、落ち込んだときの買い物の中には、気分を良くするという目的をもって選んでいるものもあることがわかってきました。

一方で、つらい気持ちを紛らわせる方法が買い物だけになり、お金や生活に支障が出ても止められない状態は、「買い物依存(強迫的購買)」と呼ばれ、治療の対象にもなっています。

02研究でわかっていること

落ち込んだときの適度な買い物は、気分の改善につながり、後悔も少ない傾向がありました。一方、買い物がやめられない状態は、少なくない人に見られます。

Atalay & Meloy(2011)[1]

気分が落ち込んでいる人ほど、予定外の自分へのごほうびを買ったり食べたりしていた。ただし、気分を良くするという目的があれば、買い物を控えることもできていた。気分を立て直すための買い物は、気分の改善が続き、後悔や罪悪感にはつながっていなかった。

対象: 複数の調査と実験の参加者 / 限界: 主に適度な買い物を調べたもので、買い物依存の人は対象ではない。

Marazら(2016)[2]

16か国・40の研究(3万2,000人)をまとめた。買い物をやめられない状態は、大人を代表する調査で約4.9%、大学生で約8.3%、買い物中の人を対象にした調査で約16.2%に見られた。若い人や女性に多い傾向があった。

対象: 40の研究、3万2,000人 / 限界: 研究によって測り方が異なり、数字にばらつきがある。

Tetzlaffら(2026)[3]

買い物依存の診断を受けて外来を受診した141人(女性73.8%)を調べた。女性は服、靴、バッグ、化粧品などを、男性は電子機器を買うことが多かった。うつや不安などの症状を伴う人が多く、症状の重さに男女差はなかった。

対象: 外来を受診した141人 / 限界: 1つの医療機関のデータ。

03今日からできる小さな一歩

落ち込んだときの買い物は、予算と量を決めて楽しみます。買い物以外にも、気分を立て直す方法を持っておくことが大切です。

1

「気分転換用の予算」を決めておく

落ち込んだときに使っていい金額を、月の初めに決めておきます。予算の範囲なら、罪悪感を持たずに楽しみます。

所要 5分

2

買う前に「今の気分」を一言書く

何かを買いたくなったら、「疲れている」「悲しい」など、今の気分を一言メモします。買い物が気分のためだと気づくだけでも、量を調整しやすくなります。

所要 30秒

3

買い物以外の気分転換を2つ用意する

散歩、好きな音楽、人に話すなど、お金を使わずに気分を立て直す方法を2つ決めておきます。

所要 5分

04続けるためのコツ

落ち込んだときに買い物をする自分を責める必要はありません。ただ、買い物しか気分を変える方法がなくなっていないかは、ときどき確かめましょう。

05よくある質問

落ち込んだときの買い物について、よく検索される疑問に研究の範囲で答えます。

落ち込むと買い物をしたくなるのはなぜ?

気分を立て直そうとするためと考えられています。研究では、気分が落ち込んでいる人ほど、予定外の自分へのごほうびを買っていました。

ストレス発散の買い物は悪いこと?

適度なら必ずしも悪くありません。研究では、気分を立て直すための買い物は気分の改善が続き、後悔や罪悪感にはつながっていませんでした。

買い物依存はどれくらいの人がなるの?

40の研究をまとめた分析では、大人の代表的な調査で約4.9%、大学生で約8.3%に見られました。

買い物依存かもしれないと思ったら?

お金や生活に支障が出ても買い物を止められないときは、一人で抱え込まず、消費生活センター(188)や精神保健福祉センターなどに相談してください。

出典

  1. Atalay, A. S., & Meloy, M. G. (2011). Retail therapy: A strategic effort to improve mood. Psychology & Marketing, 28(6), 638-659. https://doi.org/10.1002/mar.20404
  2. Maraz, A., Griffiths, M. D., & Demetrovics, Z. (2016). The prevalence of compulsive buying: a meta-analysis. Addiction, 111(3), 408-419. https://doi.org/10.1111/add.13223
  3. Tetzlaff, B. O., Bogel, T., Thomas, T. A., Laskowski, N. M., & Müller, A. (2026). Exploring differences between women and men in treatment-seeking patients with compulsive buying-shopping disorder. Scientific Reports, 16, 8254. https://doi.org/10.1038/s41598-026-43027-4