貯金が続かない

親のお金の習慣は子どもに伝わる? 家庭での「お金の学び」の研究

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Shanghai Museum Coin Gallery. Complete indexed photo collection at www.WorldHistoryPics.com.
Photo: Gary Lee Todd, Ph.D. / CC0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究をAIが調べて整理しました(家計・投資の助言ではありません。出典は末尾)。

お金の使い方は、学校で習うより先に、家庭の中で身につくことが多いものです。親が買い物をする様子、家計について話す言葉、おこづかいの渡し方。研究では、こうした家庭での関わりが、子どもが大人になってからのお金の態度や行動と結びついていることがわかってきました。

3行でわかる

  1. スロベニアの大学1年生515人とその親を調べた研究では、親が貯金している学生ほど、自分も貯金している傾向があった。
  2. 同じ研究では、親から直接お金について教わった、お金の使い方を見守られていたと振り返る学生ほど、貯金をしていた。
  3. 家庭でのお金の学びの研究をまとめたレビューでは、親の見本、親子の会話、実際の経験の3つが主な学び方として整理されている。

01子どもは家庭の中で、お金との付き合い方を学んでいく

子どもが家庭でお金について学ぶことを「家庭での金銭的社会化」と呼びます。親が見本を見せる、お金について話す、実際にお金を扱う経験をさせる、の3つが主な学び方です。

子どもは、親がお金をどう使い、どう貯めているかを日々見ています。言葉で教えなくても、その姿は子どもに伝わります。

また、家族でお金について話すことや、おこづかいなどで実際にお金を扱う経験も、学びの機会になります。

こうした家庭での学びは、大人になってからのお金の態度や知識、行動に結びつくと考えられています。

02研究でわかっていること

親が貯金していると、子どもも貯金しやすい傾向がありました。家庭での関わりは、大人になってからのお金の行動と結びついていました。

Lepら(2022)[1]

スロベニアの大学1年生515人とその親の1人を調べた。親が貯金している学生ほど、自分も貯金している傾向があり、貯金の理由も親子で似ていた。また、親から直接お金について教わった、お金の使い方を見守られていたと振り返る学生ほど、貯金をしていた。

対象: スロベニアの大学1年生515人とその親 / 限界: 一時点の調査で、子どもの頃の関わりは本人の記憶に頼っている。

Sorgenteら(2024)[2]

アメリカの大学生を、3回にわたって追跡して調べた。家庭でのお金の学びと、その結果(お金の態度や知識など)を結ぶ8つの経路のうち、7つで意味のあるつながりが見られた。この関係は、大人になり始める時期を通じてほぼ変わらなかった。

対象: アメリカの大学生の集団 / 限界: 親の価値観を取り込むことを通じた効果は確認されなかった。

LeBaronとKelley(2021)[3]

家庭でのお金の学びに関する研究をまとめたレビュー。親の見本、親子の会話、実際の経験の3つを主な学び方として整理した。家庭での学びは、将来のお金の満足度だけでなく、人間関係や心と体の健康とも関係していると述べている。

対象: 主に2010〜2019年に発表された研究 / 限界: 1つの学術誌の論文を中心にまとめている。

03今日からできる小さな一歩

子どもにお金の話をするときは、まず親自身が見本になります。そのうえで、会話と実際に扱う経験を少しずつ増やします。

1

家計のことを少し話してみる

「今月は食費をこれくらいにしよう」など、家計について子どもの前で話してみます。お金の話をしてよいことが伝わります。

所要 5分

2

おこづかいで実際に使わせる

少額のおこづかいを渡し、何に使うかを子ども自身に決めさせます。失敗しても、それが経験になります。

所要 毎月

3

親の貯金を見える形にする

貯金箱や家族の目標表などで、親が貯めている様子を見える形にします。研究では、親が貯金していると子どもも貯金しやすい傾向がありました。

所要 10分

04続けるためのコツ

完璧な見本である必要はありません。親が失敗したことも含めて話すと、子どもにとって学びになります。

05よくある質問

子どもとお金の学びについて、よく検索される疑問に研究の範囲で答えます。

親のお金の使い方は子どもに影響する?

影響すると考えられています。大学生515人とその親を調べた研究では、親が貯金している学生ほど、自分も貯金している傾向がありました。

子どもにお金のことを教えるには?

研究では、親の見本、親子の会話、実際にお金を扱う経験の3つが主な学び方として整理されています。

お金の話は子どもにしないほうがいい?

避けすぎる必要はありません。研究では、親から直接お金について教わったと振り返る学生ほど、貯金をしていました。

親がお金の管理が苦手でも大丈夫?

大丈夫です。失敗した経験も含めて話すことが、子どもの学びになります。親子で一緒に学んでいく姿勢が大切です。

出典

  1. Lep, Ž., Zupančič, M., & Poredoš, M. (2022). Saving of Freshmen and Their Parents in Slovenia: Saving Motives and Links to Parental Financial Socialization. Journal of Family and Economic Issues, 43(4), 756-773. https://doi.org/10.1007/s10834-021-09789-x
  2. Sorgente, A., Serido, J., Lanz, M., & Shim, S. (2024). Family financial socialization during emerging adulthood: Insights from a cross-lagged panel model. Journal of Family Psychology, 38(1), 161-173. https://doi.org/10.1037/fam0001139
  3. LeBaron, A. B., & Kelley, H. H. (2021). Financial Socialization: A Decade in Review. Journal of Family and Economic Issues, 42(Suppl 1), 195-206. https://doi.org/10.1007/s10834-020-09736-2